いまの会社を辞めてフリーランスになるつもりなんだけど、
年金とか税金とか、どうやって手続きすればいいだろう??
たしかに、これまで会社員として特に意識していなかったので、どんなことをしなければいけないかって分かりませんよね。年金とか大事そうだし、気がつかない間に漏れがあったら将来お金を受け取れなくなるかもしれません。
私もま~ったく知らなかったです・・
そこでこの記事では、そんな方に向けて会社を退職するときに必要となる年金とか税金などの手続きについてまとめました。
全部で5つあります。
この記事を読むことで、退職後フリーランスになるような場合にも手続きに漏れを防ぐことが出来ます。
ちなみに、天引きされていたのは主につぎのような項目でした。
- 健康保険料
- 介護保険料(40歳~)
- 厚生年金保険料
- 雇用保険料
- 所得税
- 住民税
この辺りを自分で申請して支払うようにする必要があるんですね。
では5項目に分けて説明します!
1.医療保険を切り替える
会社員は健康保険に加入しています。保険証を受け取って、3割程度の治療費でお医者さんにかかることができますね。
退職してフリーランスになる場合はこの健康保険も契約が終わってしまいます!これが無いと、医療費を全額負担しなければいけなくなりますし、日本は国民全員が保険に加入する仕組みとなっているので、必ず保険を切り替える必要があります。
具体的には、次の3つから選ぶことになります。
- 国民健康保険
- 任意継続被保険
- 扶養に入る
①国民健康保険への切り替えは、住所地の市区役所、または町村役場で手続きを行います(14日以内)。自治体によっては減免制度もありますので、併せて確認してみてください。
健保の「健康保険資格証明書」などが必要になるかもしれませんので、市区町村に確認しましょう。
②任意継続被保険者は、2年間まで今の健康保険を継続できる仕組み。ただし保険料は全額固個人の負担になります(これまでは会社が半分だしてくれていました)。現在の保険組合などに問い合わせましょう。
条件が合えば、配偶者などの③扶養に入ることができます。扶養手続きを扶養者に行ってもらう(扶養者の勤務先に届出る)必要があり、条件などは扶養者の加入している保険によりますので、確認してもらいましょう。
フリーランスになる場合、収入の目途があれば①か②で良いですが、全く目途が立っていない場合は③という選択肢もあります。
2.国民年金保険の切り替え
会社員は国民年金+厚生年金というふたつの年金に加入しています。
退職してフリーランスになる場合は国民年金のみの加入に切り替える必要があります(受け取れる年金は当然へります・・)。
なお、医療保険で被扶養者になる場合は保険料を個別に支払う必要がなくなります。
- 第2号被保険者:国民年金+厚生年金に加入しているひと
- 第1号被保険者:国民年金のみに加入している人
- 第3号被保険者:扶養に入っていて個人では保険料を払っていない人
加入の手続きは住所地の市区役所、または町村役場で行うことができます。退職日の翌日から14日以内が加入手続きの提出期限となりますのでご注意を。
国民年金への加入申し込みは市区町村の役場で行います。なお、国民年金保険には免除制度・納付猶予制度がありますので、合わせて確認してみるのはいかがでしょうか。
3.失業手当の申し込む
退職後、すぐに業務を開始するのでなければ失業手当を申し込むことができます。
退職前に会社に雇用保険離職票(1と2)の発行を依頼する必要があります。
対医者する前に前もって離職票の依頼を会社にしておきましょう。
会社から受け取った雇用保険離職票を持ってハローワークに行き、失業手当を申請します。
失業手当の資格を得てから開業届(後述します)を提出するなどフリーランス業務を開始すると、再就職手当を受け取ることができます。
失業手当の申し込みから再就職手当の受け取りまで記事にまとめていますので、詳しく知りたい方はこちらもご覧になってください。
4.開業届と青色申告
所得税を支払う場合に青色申告をしたいので、税務署へ青色申告承認申請を行います。
青色申告で、節税などの特典が受けられるんです!
青色申告の申請を行うためには、開業をして、その後2カ月以内に申請する必要がありますので、退職してフリーランスになる場合はまず開業届を出しましょう。
開業届も税務署で申請します。
ただし!!開業届の提出時期は、失業手当の資格審査にも関わります。
青色申告と開業届の税務署への申請をする前にハローワークに相談しましょう!
5.確定拠出年金の移行
所属していた会社が企業版確定拠出年金制度を採用していた場合は、口座を引き継ぐ必要があります。
私が所属していた会社では、401Kと呼んでいました
確定拠出年金について、詳しく知りたい方はこちらに退職金との違いについてもまとめているのでこちらの記事も参考になさってください。
引き継ぐ先は
- 個人向け確定拠出年金(iDeCo:イデコ)
- 小規模企業共済
などがあります。しっかり移し替えて、老後に備えましょう。
まとめ
退職するにあたって申請したり加入したりする項目について、纏めました。
- 1.医療保険を切り替える
- 2.国民年金保険の切り替え
- 3.失業手当の申し込む
- 4.開業届と青色申告
- 5.確定拠出年金の移行
いずれも手続きを忘れてはいけない、大事なことばかりです。
退社したあとは早めに手続きは済ませてしまいましょう!